フィレンツェで最も古い教会の中でも、何世紀にもかけて何度も再建され、改装されたこの教会には、ヴェッキオ宮殿とピッティ宮殿を結ぶヴァザーリの「回廊」が正面にあります。
白を基調とした建築的要素と、灰色の砂岩を使った装飾が映える豪華な内部は、フェルディナンド・ルッジェリによって1730年代に改装されました。内部正面には大公、そしてその家族や宮廷人達が人目に触れられず宗教儀式を行えるようにした、鉄格子のある大きな部屋があります。進んですぐ右には、サンタ・フェリチタ教会で最も貴重な芸術作品が収められたカッポーニ礼拝堂があります。色彩効果、構成、表現力に満ちた悲劇性が素晴らしい、イエスの十字架降下を描いた絵画です。マニエリズモ画家で、ポントルモを呼ばれたイアコポ・カルッチの秀作で、右手の壁にも彼のフレスコ画「受胎告知」があります。これらの作品は、1526年から1528年のものです。