教会を出て左に、このドメニコ派修道院の中庭への入口があります。いわゆる「緑の回廊」として知られており、1350年に造られたもので、次に紹介する緑色のフレスコ画が回廊を飾っていたためそう呼ばれています。
それらは今、大食堂の中に保存されており、中でも1440年頃のパオロ・ウッチェッロによるいくつかの絵画が目を引きます。特に構成の観点の細かさゆえ、世界的洪水とノアの箱舟を描いた場面は重要なものです。サンタ・マリア・ノヴェッラの中庭の仕上げは1300年代の大きな礼拝堂で、1500年代から「スペイン大礼拝堂」と呼ばれるようになります。それ故、トレドのエレオノーラ女公と共にフィレンツェに来た、スペインの紳士達の信仰の場として使われました。このゴシックスタイルの造りには、全体的に、1355年にイエス・キリストと聖ピエール・マルティレの生涯、そして聖トーマスとドメニコ派の勝利を描いた、フィレンツェ出身ジョット派の画家アンドレアのフレスコ画があります。この、聖トーマスとドメニコ派の勝利の場面の中に、フィレンツェの大聖堂サンタ・マリア・デル・フィオーレのオリジナルモデルである大きな教会の姿が見られます。さて、ドゥオーモ広場に戻り、ここからリカーソリ通りに沿ってサン・マルコ広場に向かうと、アカデミア美術館が見えます。